「何年先になっても構わないから、富士登山をして日本一高い山頂からの壮大な景色を一緒に見に行こう!」
62歳、3度目の結婚を目前にしたある日、高校の同級生だった夫から突然投げかけられた夢のような、そして無謀すぎる提案。
当時、孫を4人持つ「おばあちゃん」だった私は、膝に不安を抱え、運動とは無縁の生活を送っていました。
しかし、彼の言葉は魔法のように私の気持ちを18歳の頃へとタイムスリップさせ、「登れるかもしれない」と思わせてしまったのです。
この記事では、私が夫の「富士登山宣言」をきっかけに始めた体づくりと、その先にあった驚きの心身の変化についてお話しします。

「おじいちゃん」と呼ばれると老け込む?
還暦過ぎて再会した彼と、62歳で3回目の結婚をしました。
久しぶりに会った彼は、まるで40代のように若々しく、対する私はすっかり「老婆」の姿。
彼いわく、人は「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれることで、無意識のうちに老化が進んでしまうのだそうです。
そんな彼が提案してきたのが、「富士山への挑戦」でした。
「大きな目標があると、人間は内面から若返る」という彼の言葉を信じ、私は無謀とも言える登山計画の一歩を踏み出しました。

18歳の気分で始めた「ボート漕ぎマシーン」
膝の手術を経験し、右脚に不安がある私にとって、富士登山は本来なら「ありえへん」話です。それでも不思議と「やってみよう」と思えたのは、きっと彼との会話で気持ちが18歳に戻っていたからでしょう。
私が始めたのは、娘婿が所有していたボート漕ぎマシーンを使ったトレーニング。
- ステップ1: 最初の5分間で500m漕ぐことからスタート
- ステップ2: 毎日100mずつ距離を伸ばす
- ステップ3: アップテンポな曲を聴いて楽しく漕ぐ
- ステップ4: 膝の負担軽減を目指して減量を並行する
すると、驚くべき変化が訪れました。
なんと、毎日の楽しみだったビールが欲しくなくなったのです。
それだけではありません。気がつけば30分間漕ぎ続けられる体力がつき、毎月1kgずつ体重が落ちていきました。
あまりに順調なダイエットに不安を感じて徹底的な人間ドック(血液検査・レントゲン・胃カメラ・大腸カメラ)を受けたほどですが、結果は「異常なし」。健康体そのものだったのです。

夫の本当の目的とは?
実は、再婚後に衝撃の事実を知ることになります。夫には最初から、私と本当に富士山に登る気はなかったそうなのです!
「老婆の私がどれだけ若返るか見たかった」 「私の行動パターンを試してみたかった」
そんな夫の言葉を聞いて驚きましたが、結果として私の身体は驚くほど健康になり、若返りました。揃えてくれた登山道具は、今では天災時の備えとして役立っています。
結局のところ、彼は私を健康にするために「富士山」という大きな目標をプレゼントしてくれたのでしょう。
たとえ理由がどうであれ、夫がきっかけで手に入れた今の健康な体と、18歳のままの心。今では心から感謝しています。
皆さんも、年齢を言い訳にせず、何か「大きな目標」を掲げてみませんか? 内面から変われば、外見も必ずついてきます。私の人生、まだまだこれからです!
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