「誰もいないはずの部屋から、ゴトゴトと音が聞こえる…」「廊下を歩く誰かの気配がする…」。
一戸建ての我が家で長年続いていた、数々の不可解な現象。
亡くなった夫にはずっと「お前の気のせいだ」「何かに祟られている」と一蹴され、一人で不気味な違和感を抱え続けていました。
しかし今年の4月、夫が他界した後に起きた“ある出来事”をきっかけに、その恐怖の足音に対する見方がガラリと変わることになります。
我が家に潜む「何か」の正体と、その音が教えてくれた前向きなメッセージとは?

誰もおらへんはずやのに…廊下を歩く気配と「謎の足音」
数年前から、我が家では少し不思議なことが続いていました。
義理の娘の部屋は2階にあるのですが、彼女が仕事に出かけて誰もいないはずの2階から、時折不思議な音が聞こえてくるのです。
「ゴトゴト……」
まるで、誰かが何かを探しているような音。
最初は「窓を開けているから、風のせいで何かが揺れているのかな?」と思っていました。けれど、その音はかなり頻繁に聞こえてくるのです。
さらに別の日には、こんな音まで。
「タタタタ……!」
まるで、小さな子供が廊下を走っているような軽やかな足音。
「え? 一体何なんだろう…?」
夜、私ひとりで家にいる時も、廊下を誰かが歩いている気配を感じることがありました。
たまに聞き間違いかと思うような音もありましたが、間違いない。絶対に空耳ではない。
気味が悪くなって夫に相談してみたものの、帰ってきたのは冷たい一言でした。
「お前の気のせいだ」
話すらまともに聞いてもらえず、私の恐怖心が理解されることはありませんでした。
トイレのドアノブが「ギッ!」…夫の言葉にショックを受けた日
一番ぞっとしたのは、私がトイレに入っていたときのことです。
「ギッ!」
鍵をかけたトイレのドアノブを、外から誰かがカチャカチャと触る音が聞こえました。
夫が帰ってきたのだと思い、声をかけました。
「トイレ、出たよ〜」
すると、離れた場所から夫の声が返ってきたのです。
「なに? 俺、トイレなんか行ってへんで」
「えっ! 今、ドアノブ触る音がしたよ。ホンマに触ってない?」
焦って聞き返す私に、夫は冷ややかに言いました。
「触ってへんて! お前大丈夫か? ……お前は何かに祟られてんねん」
気味が悪い現象に加えて「祟られている」とまで言われ、私は何とも言えない不安と恐怖を抱えたまま過ごすことになりました。
夫の他界、そして義娘が耳にした「小さな足音」
そんな言葉を遺した夫ですが、今年の4月に息を引き取りました。
夫が亡くなってしばらく経ったある日。
私は仕事に出かけており、義娘が一人で家に残っていました。彼女が下(1階)で夫の遺品整理をしていた時のことです。
私が帰宅すると、彼女が興奮気味にこう言いました。
「今日ね、小さな子が2階で走ってる音が聞こえたわ!」
ついに私以外の人間も、あの「足音」を聞いたのです。私の空耳でも、気のせいでもありませんでした。
すると義娘は、スマホを見せながら笑顔でこう続けました。
「気になってネットで調べてみたらね……『座敷童子(ざしきわらし)で、いいことが起こる前触れ』だって! 記事に書いてあったよ!」
恐怖の足音から「幸せの予兆」へ
「座敷童子……!」
その言葉を聞いた瞬間、胸の中にあった長年のモヤモヤと恐怖が一気に吹き飛んでいきました。
あんなに不気味だと思っていた小さな足音も、廊下の気配も、ドアノブの音も。
「祟り」なんかじゃなくて、家に幸せを運んでくれる座敷童子のいたずらだったのかもしれない。そう思ったら、急に我が家が愛おしく、温かい場所に思えてきたのです。
「そうか! あれは、いい音だったんだ〜〜!」
家の中に響いていた数々の不思議な音。
これからは恐怖を感じるのではなく、「これから家に大きな良いことが起きる前触れなんだ」とポジティブに受け止めていこうと思います。
我が家を見守ってくれている(?)小さな存在と一緒に、これからも前を向いて歩んでいきます!
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