膝の水を13回抜いても治らない?57歳で受けた「半月板内視鏡手術」とリハビリのリアル体験談

病気との闘い

「立ち上がった瞬間、右膝に走るチクッとした痛み」「愛犬との散歩中に感じる違和感」――最初は気のせいだと思っていた膝の痛みが、いつの間にか頻度を増していませんか?

整形外科でレントゲンを撮り、「水が溜まっている」と言われて受け続けた痛〜い水抜き注射。

かれこれ13回も耐えたのに、一向に良くならない足に不安を募らせていた57歳の私を救ったのは、娘の「それ、おかしいよ」という一言でした。

膝外来のMRI検査で判明したのは、レントゲンには写らなかった「半月板の損傷」。

しかもその根底には、半世紀以上前の赤ちゃんの頃に治療した「先天性股関節脱臼」が隠れていました。

今回は、私が57歳で経験した「膝の内視鏡手術」から、涙が出るほどキツかったリハビリ、術後2年間の杖生活、そして今実践している「膝と股関節がラクになる歩き方のコツ」まで、包み隠さずリアルにお届けします。

同じように膝の痛みに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

立ち上がりや散歩で感じた、右膝の違和感

2013年、私が57歳で区役所のアルバイトをしていた頃のことです。 椅子から立ち上がって歩き出そうとした瞬間、右膝にピキッと痛みが走りました。

最初のうちは、ゆっくり何歩か歩いていると痛みがすっと消えていたため、「たまにあること」と軽く考えていました。

しかし、日課だった愛犬との散歩中にも痛むようになり、だんだんとその頻度が増していったのです。

13回の水抜き注射でも治らない激痛

不安になって近所の整形外科を受診しました。

レントゲンを撮ると「膝に水が溜まっている」との診断。そこから注射器で水を抜く治療が始まりました。

この水抜きが、本当に痛いのです。

時には飛び上がるほどの激痛に耐えながら、通算で13回も水を抜きました。 それでも、膝の痛みは一向に良くなりませんでした。

膝専門外来へ。レントゲンには写らなかった「半月板損傷」

見かねた娘が「何回も水を抜いて治らないのはおかしいよ。膝外来のある病院を見つけたから行ってみて!」と背中を押してくれました。

紹介された病院の先生は、40代の背が高く穏やかな先生でした。 そこで詳しくMRI検査を受けたところ、驚きの事実が判明します。

痛みの本当の原因は、水ではなく「半月板の損傷」でした。レントゲンだけでは軟骨や半月板の細かい傷は見えなかったのです。

さらに先生から告げられた根本原因に、私は深く納得することになります。

半世紀前の股関節脱臼と、脚の長さの差

「原因は股関節ですね」

実は私、1歳のときに「先天性股関節脱臼」の治療を受けていました。半世紀以上も昔のことです。

その影響で右足が左足より約2cm短く、長年バランスを取って歩くうちに右足が「X脚」になっていたのです。

長年の偏った負荷が、50代になって膝の半月板に限界をもたらしていました。

モニターには、欠けてしまった半月板の小さなカケラが映っていました。

「欠けた半月板は元には戻りません。手術でカケラを取り除き、残った半月板を大事にしていきましょう。草取りなどの長時間の前屈みは避けて、体重も増やさないようにね。体重が1kg増えると膝には3kgの負荷がかかりますから」

治療法は、小さな穴を開けてカケラを取り除く「内視鏡手術」。入院期間は2週間の予定となりました。

術後のリハビリは涙が出るほどの激痛

手術自体は内視鏡のため傷口も小さく無事に終わりましたが、本当の試練はここからでした。

先生から「リハビリをしっかり頑張ってね」と念を押されていた通り、リハビリの日々は想像を絶するキツさでした。

小さな穴を開けただけなのに、足が、膝が、全く曲がらないのです。

大型の分度器のような機械で角度を測りながら、看護師さんに「はい!もうちょっと頑張って曲げようね!リハビリしないと歩けなくなるよ、正座もできなくなっちゃうよ〜!」と励まされ、必死に食らいつきました。

太ももの筋肉が吊ったように激痛が走り、毎日汗と涙の連続でした。

術後2年間の杖生活を経て見つけた「歩き方のコツ」

あれだけリハビリを頑張ったものの、残念ながら正座は今でもできません。

手術後は膝をかばいながら、2年間ほど杖を突いて歩く生活が続きました。

でも、焦らず付き合っていくうちに、今では日常生活をしっかりと送れるようになっています。 長年の経験から掴んだ「膝と股関節に負担をかけない歩き方のコツ」がこちらです。

  • 歩幅を広げて「ゆっくり大股」で歩く: 小刻みにちょこちょこ歩くと、なぜか膝や股関節に余計な負担がかかって痛みます。背筋を伸ばし、ゆっくり大股で歩くと重心が安定して脚がとてもラクです。
  • 無理せず杖を味方にする: 痛みが強い日は我慢せず杖を使います。体重を分散させるだけで、膝への衝撃が驚くほど軽くなります。

膝の痛みは、ただの使いすぎではなく骨格のバランスや昔の古傷が影響していることもあります。

もし「何度水を抜いても痛みが引かない」とお悩みなら、一度MRIのある専門外来でしっかり診てもらうことをおすすめします。

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