70歳、人生の折り返し地点で。日常に潜む「予期せぬ変化」と過ぎ去る日々

3回目の結婚生活

「久しぶり」という言葉を口にするたび、時間の速さに驚かされることはありませんか?

70歳という節目を迎え、これまでの仕事から少し距離を置いてみると、今まで見えていなかった景色や、静かに流れていた時間の変化が、まるで答え合わせのように目の前に現れることがあります。

かつての仲間と夫の最期の再会、見慣れた道から消えていた家々、そして医院で見た若き先生の奮闘。

ふと立ち止まって振り返ると、そこには人生の切なさと、それでも続いていく確かな日常がありました。

今日は、私の日常で起きた、少し不思議で、少し切ない「驚き」の数々を綴ってみたいと思います。

夫と仲間たちの最後の再会

60歳で定年退職した夫の現役時代、我が家には後輩たちが集まっていました。夫が67歳になったある日、その仲間たちが久しぶりに顔を出してくれたのです。

しかし、そこにいたのはかつての姿とは違う夫の姿。

癌の影響で薄くなった髪、三角巾で吊られたもう動かない右腕、そして枯れてしまった声。病の詳細は伏せていたものの、仲間たちが受けた衝撃は計り知れないものだったでしょう。

「また来ます」

そう言って帰った彼らの背中。それが最後になってしまったとは、その時は誰も思わなかったはずです。

今年4月、夫は70歳で旅立ちました。生前、もう一度彼らと再会させてあげたかった……今でもふと、その時の光景を思い出します。

景色が書き換わっていくという

先日、久しぶりに散歩道を歩いたときのことです。

いつも手入れされた庭と垣根が綺麗な家があり、そこには鋏を手にしたお爺さんの姿がありました。「綺麗にされていますね」と声をかけると、「雨が降ると大変だよ」と笑っていたあのお爺さん。

ところが、数ヶ月後に同じ場所を通ると、景色が全く違っていたのです。

お爺さんの家も、その隣の家も、3軒が跡形もなくなり、代わりに4軒の新しい家が建っていました。近くにあったはずのATMまでも消えていて……。

街は私が思うよりもずっと早く、着実にその姿を変えているのだと、少し寂しいような不思議な気持ちになりました。

70歳、新しい医院での気づき

今年、会社での健康診断を終え、定年を機に近所の内科医院へと予約に向かいました。

6年ぶりに訪れた医院。朝9時、受付には誰もいません。私が最後に通った時は、お爺ちゃん先生と3人の看護師さんが忙しく動いていました。

やがて奥から出てきたのは、聴診器を首にかけた若い先生。

受付から予約、診療、会計まで、すべてをたった一人でこなしていました。手際よく一人で何役もこなすその姿に、時代の変化を痛感します。

医療の現場でも、こうして次世代へのバトンが渡されているのですね。

ただ、健診を先生一人でやるのは大変だろうな・・・と思ってしまいました。

ホームセンターのレジで感じる「希望」

そんなしみじみとした驚きがある一方で、私を最高に元気にしてくれる驚きもあります。

現在働いているホームセンターのレジで、かつてバイトをしてくれていた若者たちと再会する瞬間です。

逞しく大人になった男の子、美しく成長した女の子。数年ぶりに会う彼らの姿を見ると、まるで学校の先生になったような気分で、心がパッと明るくなります。

街の景色が変わっても、人の成長という希望は、いつだって新しい驚きを運んでくれるものですね。

結びに

こうして振り返ると、人生は別れと出会い、そして変化の連続です。

70歳になった今、移ろう景色や時の流れを、「変化」としてではなく「積み重ね」として愛せるようになりたい。

そうして、今日という1日を丁寧に歩んでいこうと思います。

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