【ゴールデンレトリーバーとの思い出】鴨川で泳いだ日々からエンディングノートに込めた願いまで

3回目の結婚生活

23年前、京都で暮らし始めた頃に出会った1頭のゴールデンレトリーバー。

夏の鴨川で川に潜って石を咥えてきたり、バーベキューで嬉しそうにお肉を食べたり、私の体調の異変を誰よりも早く察知して寄り添ってくれたり……。

振り返れば、そこにはいつも愛犬の優しさと笑顔がありました。

10歳で旅立ってから年月が過ぎた今でも、そのぬくもりは私の心から消えることはありません。

今回は、私と愛犬が駆け抜けた掛け替えのない10年間の思い出と、その強い絆が教えてくれた「これからの生き方」についてお話ししたいと思います。

鴨川の水しぶきと、誰よりも私を心配してくれた優しさ

23年前、京都に住んでいた頃に我が家にやってきたゴールデンレトリーバー。 夏の暑い時期になると、毎日のように鴨川へ散歩に出かけました。

浅い川に向かって石を投げると、大きな体を躍らせて「ダッシュ!!」と川へ突進! 驚くことに、水の中に潜って投げた石をしっかりと咥えて戻ってくるのです。

「すごい!すごい!!すご〜い!!」

思いっきり褒めると、ちぎれんばかりに尻尾をブンブン振って「もう一回投げて!」とキラキラした目で催促してくる愛犬。

何度も何度も、あのキラキラした水しぶきの中で一緒に遊びました。

とっても賢かった愛犬は、私の心や体の状態を誰よりもすぐに見抜く子でした。

私が体調を崩して寝込んでいると、心配そうな目をしてじっとそばを離れません。

夫よりも深く私を心配し、そっと寄り添ってくれるその優しさに、どれほど救われたかわかりません。

にぎやかなバーベキューの思い出と、家族の笑顔

京都の我が家には、よく家族や友達が集まっていました。

まだ結婚する前の娘が彼氏と遊びに来たり、娘の友達が集まったり。人が大好きな愛犬は大喜びでみんなをお出迎えしてくれました。

鴨川沿いでみんなで楽しんだバーベキューは、今でも最高の思い出です。

娘が出張のお土産に買ってきてくれた北海道のホタテ、夫こだわりの美味しいお肉、そして冷えたビールで乾杯! もちろん愛犬にもお肉を少しおすそ分けすると、なんとも嬉しそうに美味しそうに食べていました。

琵琶湖まで足を伸ばしてバーベキューをしたときは、大好きな水を得た魚のように泳ぎ回っていた姿が忘れられません。

その後、孫が生まれてからの2年間も、愛犬は優しく見守ってくれました。

気持ちよさそうにスヤスヤ眠る愛犬の体を枕にして、2歳の孫が一緒にお昼寝をしている姿は、本当に微笑ましく温かい光景でした。

10歳での旅立ちと、今でも胸にある深い感謝

楽しい思い出をたくさん残してくれた愛犬ですが、10歳のとき、リンパ腫という病気で虹の橋を渡りました。

可哀想で、悲しくて、涙が止まりませんでした。

しかし、そのわずか3ヶ月後、私は膝の手術を受けることになり、その後2年間も杖を使って歩く生活に。

とてもではありませんが、大きな犬の散歩に行けるような状態ではありませんでした。

「もしかしたらあの子は、私がこうなること(散歩に行けなくなること)をちゃんと分かっていて、無理をさせないために旅立ったのかもしれない……」

そう思えてならないのです。どこまでも私を思いやってくれた、優しすぎる子でした。 たくさんの感動と温かい思い出を遺してくれて、本当にありがとうの気持ちでいっぱいです。

エンディングノートに書いた、私と愛犬のこれから

私は今でも、愛犬の骨を大切に手元に残しています。

そして、私のエンディングノートにはこう書いています。 「私の骨は愛犬と一緒に、実家の裏山に埋めてほしい」 と。

夫の墓に入りたいとは思いません。 それよりも、昔から大好きだった実家の裏山から見える海の景色を、これからもずっと愛犬と一緒に眺めていたいのです。

毎日の散歩や介護の大変さを考えると、年齢的にもう新しい犬を飼うことはできません。

けれど、あの10年間に愛犬がくれた無償の愛とたくさんの笑顔は、私の人生をずっと照らし続けてくれています。

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