「子どもを廊下に出して耳栓…」アメリカで育児ノイローゼになった娘。夫婦をロス旅行へ送り出した18年前の家族の奇跡

今から20年前、アメリカで暮らす娘が初めての出産を迎えました。嬉しくて、もちろん私は日本から飛行機で駆けつけました。2年後、2人目の出産のときも、3ヶ月間滞在して手伝いました。

「これで一安心」そう思って日本に帰国してから8ヶ月後のことです。 娘から、思いもよらない一通のメールが届きました。

「もう、無理かも……育てたくない」

それは、異国の地で育児ノイローゼに陥り、心も体も限界を迎えた娘からの悲痛な叫びでした。

この記事では、全盲ではないものの視覚障害を持つ娘婿を支えながら、アメリカで孤独な育児に震えていた娘を、私がどのようにサポートし、 shadow(影)を吹き飛ばして家族みんなが笑顔を取り戻したのか。18年前の忘れられない、愛と大逆転の「孫守り」の記録をお話しします。

今、ワンオペ育児で孤独を感じている方、または海外で頼れる人がいなくて苦しんでいるママ、 shadow(影)のなかにいるような気持ちの親御さんの心に、少しでも温かい光が灯れば幸いです。

◆ 「もう育てたくない…」深夜の廊下にベビーベッドを出した娘の限界

2人目の出産から8ヶ月が経った頃、娘から届いた「もう無理」というメール。 慌てて理由を聞くと、下の子の夜泣きが凄まじく、娘は深刻な睡眠不足に陥っていました。

極限状態だった娘は、夜、ベビーベッドごと赤ちゃんを廊下に出し、耳栓をして寝ていたそうです。上の子が「マミ〜」と呼んでも、返事をする気力さえ残っていない状態。 「1ヶ月だけでもいいから来てほしい」 その言葉に、私はすぐにアメリカ行きのチケットを手配しました。

娘婿は、全盲ではないものの片目しか見えず、視界も20度ほどという視覚障害を持っています。そのため、どうしても育児の細かな手伝いは難しく、苦手でもありました。娘はアメリカという言葉も文化も違う環境で、たった一人で限界以上の荷物を背負い込んでいたのです。

◆ 「最優先は、娘を寝かせること」笑顔が戻った我が家

アメリカの家に到着して目にした娘の顔は、本当に悲痛なものでした。

私が滞在中に徹底したのは、「とにかく娘をゆっくり寝かせる」こと。これが最優先です。 夜泣きする可愛い孫の世話は、私が引き受け、一緒に寝ることにしました。

睡眠がとれるようになるにつれて、娘の顔にだんだんと笑顔が戻ってきました。 私自身も、可愛い孫と一緒に過ごせて、世話ができて、毎日が「楽しい!もう最高だ〜!」という気持ちでいっぱい。娘の心に余裕が生まれ、家の中に明るい声が戻ってきたのが、何より嬉しかったです。

◆ 3人目の出産。教訓を生かした「粋なプレゼント」

それから2年後、娘は3人目を授かり、私はまたアメリカへ飛びました。 前回の育児ノイローゼの手前までいった経験を教訓に、私は翌年、娘夫婦にある提案をしました。

「旅費までは出してあげられないけれど、孫たちの面倒は私が日本から来て全部見る。だから、二人でディズニーランドやユニバ(USJ)に行って、思いっきり息抜きしておいで!」

この提案に、娘婿は大喜びしてくれました。 「子どもたちが大きくなるまでは、旅行なんて行けないと思っていました。本当にありがとう!」 そう言って、無茶苦茶感謝されたのを覚えています。

◆ 5歳児を連れてロスへ。お互いに「ありがとう」と言い合える幸せ

5歳になった一番上の孫を連れて、娘夫婦は5日間のロサンゼルス旅行へ出発しました。 残された私は、下の子2人と3人でのお留守番。大変そうに思われるかもしれませんが、私は大好きな孫たちとの楽しい時間を、心ゆくまで満粋(満喫)しました。

5日後、帰ってきた娘夫婦と孫は、見たこともないような素晴らしい笑顔でした! 「とっても楽しかったよ〜!お母さん、本当にありがとう!」と、何度も何度も感謝の言葉を口にしてくれました。

でも、本当に感謝したいのは私のほうです。 「良かった〜〜。こっちこそ、孫との楽しい時間を過ごさせてくれてありがとう!二人ともいい子だったよ〜」

お互いに「ありがとう」と笑顔で言い合える、そんな最高の思い出になりました。

◆ まとめ:育児に本当に必要なのは「周りの手」と「息抜きの罪悪感をなくすこと」

もしあの時、娘のSOSを見過ごしていたら、あるいは「母親なんだから頑張りなさい」と突き放していたら、どうなっていたかと思います。

育児ノイローゼを乗り越えるために必要なのは、気合や根性ではありません。 「誰かに甘えて、ぐっすり眠ること」 そして、「親自身が、一人の人間としてリフレッシュする時間を持つこと」です。

海外育児という孤独な環境、娘が異国の地で踏ん張った経験、そして家族の様々な事情のなかで、お互いを思いやり、笑顔でバトンタッチできたこの思い出は、18年経った今でも我が家の宝物です。

いま育児で行き詰まっているママさん。どうか一人で抱え込まず、SOSを出してくださいね。 そして周りにいる方は、ぜひ「休んでおいで」と背中を押してあげてほしいと思います。

#育児ノイローゼ #海外育児 #ワンオペ育児 #孫との時間 #睡眠優先

コメント

タイトルとURLをコピーしました