【70歳のレジ日記】「妻に転がされていた」と笑う夫。棚作りに込めた夫婦の絆「夫婦円満の秘訣」とは?

今年で70歳を迎え、現在もホームセンターのレジ係として働いています。

毎日たくさんのお客様をお迎えする中で、私が大切にしているのは「気持ちよくお支払いいただき、笑顔でお帰りいただくこと」です。レジが少し落ち着いている時には、お買い上げいただいた品物を通して、ほんの少しの会話を交わすことも。

そんな日々の接客の中で、私の心に深く刻まれた、ある男性のお客様とのエピソードをご紹介します。それは、一枚の木材から始まった、思わず背筋が伸びるような、それでいて心が温まる「夫婦のカタチ」のお話です。

一枚の板から始まった会話

その日、レジにお持ちいただいたのは木材の板でした。 「ありがとうございました。これで、いいものが出来上がるのですね」 お会計を終え、私は自然とそうお声がけをしました。

すると男性は、パッと表情を明るくして、「はい。棚を作ると妻が喜ぶので」と、まるで少年のように嬉しそうに答えてくださったのです。

「掌で転がされていた」という幸せな告白

その男性は、少し照れくさそうに、でも確信に満ちた声でこう続けられました。

「実は……結婚して最初の5年くらいは、僕が妻を掌(てのひら)で転がしていると思ってたんです。でも、それは間違いでした。僕がそう思わされていたんだ、とやっと気づきましてね」

男性は穏やかに笑いながら、こう付け加えました。「それ以来、妻が喜ぶことを一番に考えて行動しているんです」

幸せな奥様と、素敵な気づき

その言葉を聞いた瞬間、私は思わず「まぁ、素敵!そして、それに気づかれたことが素晴らしいです!奥様は本当にお幸せですね」と声を弾ませてしまいました。

男性は照れくさそうに、でも本当にいい笑顔を見せてくださり、軽やかな足取りでお帰りになりました。

接客を通して教えてもらうこと

「妻を立て、自分は生かされている」 そのことに気づき、感謝を形にしようとDIYに励む旦那様。そのお姿は、レジカウンター越しに私まで幸せな気持ちにさせてくれました。

70歳になっても、こうしてお客様から人生の素敵なヒントをいただける。 だからこそ、明日もまた一人ひとりのお客様に心を込めて「いってらっしゃい」の気持ちで接していきたい。そう強く思った一日でした。

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