今年で70歳。この春、咽頭癌を患った夫を見送りました。
声を枯らしてから病院へ行くまで、長い空白の1年間がありました。気づいたときには、すでにステージ4。悔やんでも悔やみきれない思いが今も胸にあります。
そんな夫の姿を一番近くで見ていながら、皮肉にも私自身もまた、右手中指の激しい痛みを感じながら「そのうち治るだろう」と放置していたのです。
自分の身体の変化を、ただの加齢や疲れだと決めつけていませんか?
今日は、私が経験した腱鞘炎をきっかけに、改めて気づかされた「痛みを放置することの危うさ」についてお話しします。

5年前、65歳の私の健康管理
5年前、ホームセンターでフルタイムの仕事をしていた私は、健康診断の結果に一喜一憂していました。特に気になっていたのは「総コレステロール値」。
インターネットで検索すれば、高脂血症、糖尿病、動脈硬化……。ジリジリと忍び寄ってくる恐ろしい病名がズラリと並び、「もう人生が終わってしまうのか」と不安になるほどでした。
それでも、自分なりに努力は重ねてきました。
規則的な食事、腹八分目、よく噛んで、薄味に。仕事のおかげで1日8,000歩は歩いていますし、就寝2時間前は食べない習慣も徹底しています。水分補給もし、おかげで夜中の「こむらがえり」も減りました。
……唯一の難点は、大好きなビールと、なかなか作れない休肝日ですが(笑)。
突然やってきた「右手中指」の痛み
そんな中、右手中指の腱鞘炎に悩まされるようになりました。
きっかけは、どうしても書き留めておきたかった「夫との再婚の経緯」を、パソコンで必死に打ったこと。一日5時間を3日間……。夢中になってキーボードを叩いた結果、中指の付け根に違和感を覚えました。
「あれ、引っかかっているような痛みがある」ま、そのうち治るだろう。
一応調べてみると、腱鞘炎かも?でも、腱鞘炎なんて、中華料理店のフライパンを振る人がなるものだと。自分は少し疲れただけだと思い込み、ここでも病院へは行きませんでした。
しかし、痛みは増すばかり。ついには指が動かせなくなってきて、ようやく私は「ヤバイかもしれない」と恐怖を感じ始めたのです。
「高齢者」という現実と、病院へ行くハードル
ネットで調べてようやく知りました。腱鞘炎の原因の一つは「加齢」。 そう、65歳を過ぎた私は、立派な高齢者なのです。
夫と病名は違えど、痛みを我慢し、自分の判断で病院に行くか行かないかを決めてしまう……。私たち高齢者は、本当に頑固で、自分を過信してしまう生き物なのかもしれません。
勇気を出して整形外科へ行ってみると、そこには意外なほど穏やかな世界が待っていました。先生とすっかり打ち解け、今ではあちこちが痛くなるたびに、気軽に通院できる関係になれました。
ある意味、あの腱鞘炎に感謝しています。痛みを放置していたら、今の安心感はなかったでしょうから。
まとめ:自分の身体を信じすぎない勇気
「痛みを我慢する」のは、私たちが長く生きてきた証拠で、忍耐強いのかもしれません。でも、その我慢がときには命を縮めることにもなりかねません。
今、どこか身体に違和感はありませんか? 「歳のせいだから」と放置せずに、まずは一度、専門家に頼ってみてください。その一歩が、これからの穏やかな日々を守るための、最高の自分ケアになるはずです。
ただ、私の腱鞘炎は簡単には治りませんでした。詳細は次回で。
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