【60代シニア日記】還暦過ぎて始めたホームセンターのレジ打ち。心温まる3人のお客様との会話

3回目の結婚生活

60代を迎え、ホームセンターでパートとして働き始めてから、今年で70歳。

毎日のように新しい発見と元気をいただいています。重い木材や日用品を運ぶパワフルな職場ですが、私の担当はレジでの接客です。

忙しい時間帯は流れ作業のようになってしまいがちですが、ふとした合間に交わすお客様との何気ないおしゃべりは、何歳になっても心がじんわり温まるもの。

今回は、雨の日や閉店間際など、少し静かなレジで出会った「クスッと笑えてほっこりした3つのお客様とのエピソード」をお届けします。

雨の日の特権を教えてくれたおじいさん

昨日は雨、正確には昨日も雨。 青空駐車場しかない当店は、足元が悪いとどうしても客足が遠のきます。

そんな中、工具を片手に1人のおじいさんがレジへやってきました。 「雨がよく降りますね〜」とお声がけすると、

「雨だと客が少ないんか?」

「はい、どうしても減っちゃいますね。うちは駐車場に屋根がないですし……」

「そうか、減るんやなぁ。でも俺は雨の日好きやで。ここに来たらいつも人だらけで嫌やったけど、雨の日やったらゆっくり見れるからな。ここは大好きやねん」

「まぁ!ありがとうございます!」

「雨やとレジも空いてるし、こうやってゆっくり話もできるしな」

そう言ってニッと笑ったおじいさん。客足が落ちて少し寂しく思っていた私の心を、パッと明るくしてくれました。

セルフレジで出会った、未来の有望な新人さん

続いては、セルフレジにいらっしゃったご家族連れ。 小学校低学年くらいの小さなお子さんが、一生懸命に商品を手に取り、バーコードを「ピッ、ピッ」とお手伝いしていました。

これがなかなか手際が良いのです。お母さんは急かすこともなく、ニコニコと見守りながら最後までしっかり精算を任せていました。

その微笑ましい姿に、思わず声をかけてしまいました。

「ありがとう、お手伝いとっても上手だったわ!よかったら大きくなって高校生になったら、ここにバイトに来てくれるかなぁ?」

すると、お子さんは元気に「いいよ〜!」と即答。

お母さんも思わず吹き出してニッコリ。やったー、約10年後の優秀なアルバイトさん、スカウト完了です!

閉店間際、まさかの「社員証」を出してきたお兄さん

カゴの中には、バーベキューの網焼きセットと缶ビール。

お酒があるので年齢確認の画面が出ます。

私が確認ボタンを押しにそばへ行くと、お兄さんが「これ」と差し出してきたものがありました。 免許証かな?と思ってよく見ると……ん? 社員証!?

たくさんのお客様を見てきましたが、年齢確認で社員証を出されたのは初めてです。

「コンビニで高校生と疑われて、社員証提示することが何回もあったんで……先に出すことにしてるんです」と少し照れくさそうなお兄さん。

よく見ると、確かにものすごく童顔で爽やか!疑われてしまうのも無理はありません。

「今夜は1人焼肉をするんです。友達がやって『めちゃくちゃ美味しかったからお前もやれ』って言われたんで、このセットを買うことにしたんですよ。友達はその美味しさに感動したって言ってたので、今日は僕が感動する番なんです!」

少年のように目を輝かせて話す姿が本当におかしくて、愛らしくて。

「まぁ!素晴らしい!しっかり楽しんでくださいね〜」と笑顔でお見送りしました。

「ありがとう」のあとに、もうひとこと

混雑しているピーク時には、お客様とここまでじっくり会話を交わす余裕はなかなかありません。 それでも、お会計の最後の「ありがとうございます」の後に、ほんのひと言。

「雨のなかありがとうございます」 「お気をつけてお帰りくださいね」 「美味しく焼けるといいですね」

そんなひと言を添えるだけで、お客様の表情がふっと和らぎ、いい気分でお帰りいただける気がします。そして何より、お客様の笑顔を見た私自身が一番元気をもらっているのです。

還暦を過ぎての立ち仕事、足腰はちょっぴり疲れますが、やっぱり接客はやめられません。

今日もまた、素敵なお客様との出会いを楽しみにレジに立ちます。

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