62歳で3回目の結婚をした私。夫はガーデニング歴30年という大ベテランでした。
対する私は「お花は好きだけど、名前すらよく分からない」という超初心者。
今年、2026年4月に夫は癌で旅立ってしまいました。
生前に彼から叩き込まれた数々の知識は、ホームセンターで働く今の私にとってかけがえのない財産になっています。
生きている間は、褒められたことなんて一度もありません。決して教え上手ではなかった夫です。「アホ!勉強しろ!」と叱られてばかりの毎日でした(笑)。
でも、理由を知るとガーデニングって本当に面白くなってくるんです。
今回は、我が家のスカシユリやスイセン、チューリップの「花が終わった後のお手入れ」について、亡き夫との忘れられないエピソードを交えながらご紹介します。
お花初心者の方も、ぜひ楽しんで読んでみてくださいね。

スカシユリの花が終わったら?絶対に「葉」を切ってはいけない理由
スカシユリの花が咲き終わり、見頃を過ぎたころ。 夫が生前、私によく言っていた言葉を思い出します。
「花が終わったら、花の部分だけを切り落として、葉っぱはできるだけ多く残すんや」
当時の私は「えっ、花が終わったなら全部バッサリ切っちゃえばいいんじゃないの?」なんて思っていたのですが、これにはちゃんとした理由がありました。
実は、花が終わった後の葉っぱは、太陽の光を浴びて光合成をし、来年咲くための栄養を球根に蓄えるという超重要な仕事をしているのだそうです。
それを聞いて、ハッとしました。
「……あ。だからうちの水仙(スイセン)、葉っぱは出るのに全然花が咲かなくなったんだ……」
そうなんです。私は以前、花が終わったあとの見た目が気になって、葉っぱまでキレイにバッサリ切ってしまっていたのです。球根に栄養が蓄えられなかったから、翌年花を咲かせる元気がなかったんですね。
チューリップも、スカシユリも、水仙もみんな同じ。 「花が終わった瞬間から、もう来年の開花の準備が始まっている」
そう知ったとき、植物のたくましさとガーデニングの奥深さに、思わず「へぇ〜〜!」と感嘆してしまいました。
「アホ!自分で調べろ!」カサブランカ事件の思い出
夫は特に、百合(ユリ)と蘭(ラン)をこよなく愛する人でした。
ある日、ホームセンターのレジや接客の仕事中、お客様から「カサブランカの育て方」について質問されたことがありました。当時の私にはさっぱり分からない内容です。
困り果てた私は、咄嗟に百合好きの夫へ電話をかけました。「助けて〜!」と。 夫ならカサブランカのことなんてお手の物だし、すぐに教えてくれると思ったのです。
しかし、電話口から返ってきたのは優しい助言……ではなく、雷のような一言でした。
「アホ!客に聞かれるたびに電話してくるつもりか!自分で勉強しろ!!」
……ガチャリ。 教えてくれすらしませんでした(泣)。
結局、その時は職場の社員さんに聞いてお客様にお答えし、それ以来、自分で分からなさそうなことは自力で検索(ググる)ようにしました。もちろん、夫に仕事中の助けを求める電話をしたのは、あれが最初で最後です。
叱られてばかりだったけれど
夫に褒められた記憶は一回もありません。いつも厳しく、よく叱られてばかりでした。
でも、あの時「自分で調べる習慣」をつけさせてくれたこと。 そして、花後の手入れや植物の仕組みを言葉短かに教えてくれたこと。
今、ホームセンターの売り場で立ちながら、「あ、これは夫が言っていたことだ」「お客様にはこう説明すれば伝わるな」と実感する瞬間がたくさんあります。
今年4月に夫が逝ってしまい、寂しさは消えませんが、庭のスカシユリの葉が青々と光を浴びているのを見るたびに、彼が残してくれた知恵と愛を感じます。
知識がつくと、ガーデニングはどんどん楽しくなります。 失敗も含めて、みなさんもぜひ、植物との暮らしを楽しんでみてくださいね!
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