大切な家族がメンタルの不調を抱えているとき、さらに体の激痛まで重なってしまったら……。
「仕事を休めない本人のために、親として今何をしてあげられるだろう?」と、胸を締め付けられるような思いで見守っている方も多いのではないでしょうか。
私の娘は躁うつ病の治療中で、最近は過眠から一転して不眠となり、新しいお薬の調整が始まったばかりでした。
そんな矢先、自営業でハサミを使う仕事なのに、五十肩のような激しい肩の痛みに襲われてしまったのです。「集中力が続かない」「ちゃんとできるか不安」と言いながらも、責任感から仕事に向かう娘。
引越しの手伝いを兼ねて泊まり込みで支えてきましたが、私も自宅へ戻らなければならず、次に様子を見に来られるのは1週間後です。
「自分がいない間、娘は一人で乗り切れるだろうか?」 そう心配でたまらなかった私が、試行錯誤してたどり着いた「親ができる現実的で一番役に立つサポート」をまとめました。
頑張りすぎず、市販品や便利グッズをフル活用して作る“離れていても安心できる仕組み”のヒントになれば幸いです。

手作り神話を捨てる!食事は「冷凍ストック+市販品」で6割合格を目指す
家族のために何かしたいと思うと、ついたくさんの料理を作り置きしたくなります。
私もまずは娘のためにと餃子をたくさん作って冷凍しました。手作りの味は「見守っているよ」というお守りになります。
しかし、1週間分すべての食事を手作りしようとすると、支える側の体力が尽きてしまいます。何より、五十肩や集中力の低下があるときは、フライパンで焼く作業や食器洗いすら激痛と重労働になります。
- 手作りは1〜2品で十分:残りはレンジで温めるだけの冷凍パスタや冷凍うどん、具だくさんのフリーズドライスープなどを多めにストック。
- 洗い物をなくす配慮:紙皿や割り箸を用意しておき、「しんどい日はお皿も洗わなくていいよ」と伝えておく。
「ちゃんとしたご飯を食べさせなきゃ」ではなく、「腕も頭も使わずに空腹を満たせる環境」を用意してあげるのが最大の優しさです。
ダイソー(100均)で解決!複雑なお薬を迷わず飲める「仕組み化」
躁うつ病やうつ状態の治療では、薬の調整がとてもデリケートです。
娘も「毎日飲む薬」と「1日おきに慎重に飲む薬」が混ざり、集中力が落ちている状態では飲み間違いや飲み忘れのリスクがありました。
そこで大活躍したのが、100円ショップ(ダイソー)のお薬管理グッズです。
- 曜日別・時間帯別のピルケース 朝・昼・晩・寝る前などに分かれたケースに、私が事前に1週間分のお薬を日付通りにセットしました。
- 壁掛けタイプのお薬ポケット 机の上に散らばらないよう、目につく場所に吊るしておきます。1日おきの薬を飲む日には、目印のシールを貼っておくだけで一目で分かります。
頭がぼーっとしている時でも「フタを開けて飲むだけ」にしておけば、本人の不安を大きく減らすことができます。
五十肩の悪化を防ぐ「腕を上げない・重いものを持たない」動線づくり
五十肩の強い痛みがあるとき、日常生活で最も負担になるのは「腕を高く上げること」と「重いものを持ち上げること」です。親が帰る前に、以下の小さな工夫をしておくだけで痛みの悪化を防げます。
- よく使う物は胸から腰の高さへ:普段使う食器、タオル、着替えなどは、高い棚からすべて手の届く低い位置に出しておく。
- ゴミ出しを済ませておく:溜まったゴミ袋は意外と重く、肩に激痛が走ります。重いゴミは親がいるうちに集積所へ出し、部屋には小さめのゴミ袋をセットしておく。
- 寝るときのクッション配置:五十肩は夜間に痛みが強まります。寝るときに肘の下へ挟むバスタオルやクッションをベッドに準備しておく。
引越しの片付けは「一時ストップ」。「休めない焦り」を受け止める声かけ
引越し直後だと「早く荷物を減らして片付けなきゃ」と焦りがちですが、心身が不安定な時期に物を捨てる判断をするのは想像以上にエネルギーを消耗します。
「命に関わらない片付けは、また来週私が来たときに一緒にやろうね」と声をかけ、片付けのプレッシャーを降ろしてあげることが大切です。
また、自営業で仕事を休めない娘に対しては、「無理しないで休んで」と正論を言うのではなく、 「今日仕事に行けただけで本当にすごいよ」 「完璧じゃなくていい、6割できたら100点満点」 と、本人の頑張りを認めつつハードルを下げてあげる言葉をかけるように心がけました。
支える側の親も、自分の体と心を大切に
子どものつらそうな姿を見ていると、「もっと何かしてあげられないか」と自分を責めてしまいそうになります。ですが、親が倒れてしまっては元も子もありません。
手作りご飯にこだわりすぎず、便利なグッズや冷凍食品に頼って「手抜き」をすることは、決して愛情不足ではありません。
離れている間はお互いに深呼吸をして、親自身も自宅でしっかりエネルギーを充電することが、次の温かいサポートにつながります。
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