62歳で3回目の結婚をし、新しいスタートとしてホームセンターでパートを始めた私。
仕事にも慣れてきた頃、人生初の「職場での転倒事故(労災)」に見舞われてしまいました。
診断結果は、なんと「仙骨骨折」。
2ヶ月間の休業、消えていく収入……一時はどうなることかと思いましたが、怪我の休業中に自分の将来と働き方をじっくり見つめ直しました。
結果として、この怪我をきっかけに**「勤務時間を増やして社会保険・福利厚生をフル活用する」**という決断をし、それが後の人生を大きく守ることになったのです。
今回は、60代で経験した労災のリアルな体験談と、怪我をチャンスに変えた働き方の見直しについてお話しします。
「60代からの働き方」に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

慣れてきた雨上がりの夜、濡れたタイルで「ドンっ!」
62歳の時、縁あってホームセンターでパートとして働き始めました。
半年ほどが過ぎ、仕事の段取りにも慣れてきた頃のことです。外レジの担当が増え、その日も夜8時の閉店作業をしていました。
夕方まで降っていた雨は上がっていましたが、正面玄関のタイルは濡れたまま。 少なくなった買いものカゴを移動させようと、かがんで押し始めたその瞬間——
「あ〜〜!」
滑った足が空を切り、濡れたタイルに勢いよく倒れ込んでしまいました。「ドンっ!!」と鈍い音が響き渡ります。
起き上がりながら真っ先に頭をよぎったのは、痛みよりも「恥ずかしさ」でした。
幸いお客さまはおらず、近くにいた社員さんも気づいていない様子。最初の一歩を踏み出そうとすると、「う〜〜〜!」と思わず声が出るほどの激痛が走りましたが、恥ずかしさが勝ってしまい、そのまま言い出せずに帰宅してしまったのです。
(※後から店長に「転倒したらすぐに言わないとダメですよ!」とお叱りを受けました。どんなに恥ずかしくても、事故直後の報告は絶対です!)
激痛に耐えた休日と、突きつけられた「仙骨骨折」の診断
激痛に耐えながらバスに乗り、一歩一歩腰に響く痛みに耐えて帰宅したものの、翌日はあいにくの祝日で病院はお休み。まる一日、じっと痛みに耐えるしかなく、本当にキツい時間でした。
事故から2日後、ようやく受診した病院で告げられた診断名は、なんと「仙骨骨折」。
驚く私に、お医者様はこう言いました。
「職場で転んだなら、絶対に労災を使いなさい。仙骨の骨折は時間が解決する『時間薬』で、あなたの年齢だと完全に元に戻ることはないから、絶対安静が一番の治療です。仕事も2ヶ月はできませんよ」
パートでも労災が適用されると知り、すぐに店長へ連絡。
受診が2日後になった理由(翌日が祝日だったこと)を説明し、監視カメラを確認した店長からは「えらい派手な転び方をしたんやなあ」と言われつつも、無事に手続きが進みました。
給料ゼロの焦りから「勤務時間を増やす」決断へ
労災の手続きはできたものの、パートは休めば給料がありません。
残っていた有給休暇をすべて使い切りましたが、2ヶ月目はついに給料がゼロに。
「この先、また何があるか分からない……」 年金支給額が少ないと分かっていた私は、元々受給の繰り下げを考えていました。でも、ベッドの上でじっくり考えた末、一つの大きな決断をしました。
「よし!怪我が治ったら勤務時間を増やそう!」
社会保険に加入して補償を手厚くし、将来の年金受給額も増やす。休んでいる間のこの決断を2ヶ月復職後に店長へ伝えると、「いいね!」と大喜びで受け入れてくれました。
定年の70歳までしっかり働ける環境が整った瞬間でした。
働き方を変えて大正解!充実の福利厚生と安心感
あの時の判断は、結果として「大正解」でした。
勤務時間を増やしたことで会社の福利厚生がしっかり受けられるようになり、その恩恵はすぐにやってきました。
- 白内障の手術で休業補償: 1年後に白内障の手術で2週間ほど会社を休んだ際も、しっかりと傷病手当を受け取ることができました。
- 健康診断のグレードアップ: 格安のオプションを追加できるようになり、脳ドックや胃カメラ検査を受診。昔、胃潰瘍で何度も入院していたため「胃がん」の心配がずっとありましたが、異常なしと分かり心から安心できました。さらに骨密度検査を受け、ビタミンDのサプリメントを飲むなどの予防策も取れるように。
- アレルギー検査: 長年の不調の原因が分かり、対策が立てられるようになりました。
まとめ:体調と時間があるなら「福利厚生が手厚い働き方」を
仙骨骨折の治療は本当に「時間薬」で、結局リハビリには3年通いました。(労災の適用は半年ほどで切れましたが、加入していた県民共済の通院給付金にとても助けられました)。
63歳での仙骨骨折という災難でしたが、あの怪我があったからこそ「ただのパート」から「福利厚生をフル活用して安心を得る働き方」へとステップアップできました。
もし今、60代で「働ける時間も体力もあるけれど、どう働こうか」と迷っている方がいたら、私は迷わず「会社の福利厚生をしっかり受けられる働き方」をお勧めします。
万が一の時の安心感と、健康管理のしやすさがまったく違いますよ!
ただし、私の夫は年金暮らしで国民健康保険だったのも大きかったですね。
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