散歩中にふと出会った85歳のおばあちゃん。
18年間の一人暮らしを楽しみ、かつて33年もの長い間、ご主人の介護に尽くしてきたといいます。「何度も逃げ出したいと思ったよ」と笑うその姿には、生き抜いてきた強さと輝きがありました。
今年70歳を迎え、夫を亡くしたばかりの私にとって、そのおばあちゃんから受け取った「元気」は大きな宝物です。
今日は、そんな素敵な出会いから感じたことと、私が働くホームセンターのレジで見つけた、ちょっぴり切なくも温かい「夫婦の日常」について綴ってみました。

85歳のおばあちゃんが教えてくれた「生きる力」
先日、散歩をしていると、とても足取りのしっかりした85歳のおばあちゃんと出会いました。
お話を聞いて驚いたのは、18年間の一人暮らしを謳歌し、その前には33年間もご主人の介護をされていたということ。
仕事も子育ても両立させ、「何度も逃げ出したいと思ったわ」と振り返るその表情は、今、趣味のカラオケを楽しんでいるという充実感で溢れていました。
「元気ありがとう!」と思わず心の中で叫んでしまうほど、前向きなエネルギーを分けてもらった気がします。
夫を見送った今年、70歳になった私は、改めて「健康寿命を伸ばして、自分の足でしっかり歩き続けよう」と強く思いました。

ホームセンターのレジで見える「夫婦のカタチ」
私が毎日立っているホームセンターのレジでは、実に様々な人間模様が見えてきます。
よくあるのは、重い洗剤や油を細身の奥様が抱え、隣でご主人が手ぶらで立っている光景。
見ていてどうしても胸が痛む時は、思い切って声をかけることがあります。 「男性の魅力の一つは『力』ですよ!奥様が重そうにされているので、持ってあげてはどうですか?」
すると、ほとんどのご主人は「へぇ、そんなこと考えたこともなかったわ」と驚かれます。
それに対する奥様の「ま、そんなもんですわ」という笑い声には、長年連れ添った夫婦の諦めのような、でもどこか達観した空気を感じます。
「もっと褒めて!」と言える関係もいい
もちろん、奥様の荷物を当然のように持ってくれる素敵なご主人もいらっしゃいます。
そんな時、私はすかさず褒めることにしています。 「本当に素敵なご主人ですね。なかなかいないんですよ、知らん顔せずに動いてくださる方は。奥様、幸せですね!」
するとご主人は、「そうやろ!もっと褒めて!」と照れくさそうに笑い、奥様は「手を出すとね、逆にうるさいのよね」と茶化す。
そんなやり取りを見ていると、家族のカタチは一つではなく、それぞれの歴史とリズムがあるのだなとつくづく感じます。
いろいろな人生の先輩たちと出会えるこの仕事が、私はやっぱり好きです。今日もまた、誰かの何気ない一言や笑顔に支えられて、私は明日もレジに向かいます。
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