私が直面してるウツ状態の娘の引越の手伝い。孫も心療内科へ・・・
引越しの準備が進まないとき、特にメンタルの不調や受診を控えている家族がいる場合、「どうして手をつけてくれないの?」「間に合わないのでは」と周囲も焦りや疲労が溜まってしまいます。
でも、荷物が手付かずなのは「サボっている」のではなく、「脳のエネルギーが切れていて何から手をつけていいか分からない」状態であることがほとんどです。
今回は、心療内科の受診やメンタル不調を抱える家族・子どもが、プレッシャーを感じずに少しずつ荷造りを進められる具体的な声かけとサポート手順をまとめました。
私もこの内容を肝に銘じて進めます。

なぜ荷造りが手付かずになってしまうのか?
引越しの荷造りは、実は非常に高度な脳の作業を必要とします。
- 「要るか・要らないか」の判断
- 「どこへ運ぶか」「何日後に使うか」の未来予測
- 「どの箱にどう詰めるか」の段取り
心や体が弱っているときは、この「判断」の連続に耐えられず、思考が完全にフリーズ(停止)してしまいます。 そのため、本人が悪いのではなく、「判断をさせない環境作り」が何よりの助けになります。
避けたい声かけ・逆効果になりやすい言葉
周囲の焦りから、つい口から出てしまいがちな言葉ですが、これらは本人をさらに追い詰めてしまいます。
- 「いつやるの?」「まだやってないの?」
- 焦りと自己嫌悪を強め、かえって動けなくなります。
- 「引越しに間に合わなくなるよ」
- 不安がパニックや現実逃避に直結してしまいます。
- 「自分の部屋なんだから自分でやりなさい」
- 途方もない作業量に圧倒され、完全に心を閉ざしてしまいます。
心を開き、ハードルを下げる声かけのコツ
「Yes / No」で答えられる選択肢にする
「これどうする?」という自由回答の質問は、疲れた頭には大きな負担です。
- 「この引き出しの中身、全部この箱に入れていい?」
- 「本は全部詰めちゃって大丈夫?」
相手が頷くだけ、あるいは一言で答えられる形にしてあげると、やり取りの消耗が防げます。
「1つの極小アクション」を共同で提案する
「荷造りしよう」ではなく、5分〜10分で終わる1動作に分解します。
- 「箱を広げて押さえておくから、机の上のものだけポイポイ入れてみようか」
- 「10分だけタイマーかけてやって、終わったらお茶にしよう」
箱を組み立ててガムテープを貼るだけでも疲れる作業です。「箱の準備は周りがやり、本人は入れるだけ」にするのがコツです。
「仕分け」は一切やらない「保留箱」作戦
引越し準備で一番疲れるのは「捨てるか残すか」の判断です。今はその判断を全て先送りにします。
- 「今は仕分けしなくていいよ。新居に行ってからゆっくり分ければいいから、棚のものをそのまま入れちゃおう」
- 「迷ったら全部『保留』って書いた箱に突っ込もう」
きれいに詰める必要はありません。「フタが閉まってトラックに載れば100点」と伝えてあげてください。
優先順位をつける!引越直前の3ステップ
荷造りが間に合わないかも…と不安になったら、次の順番で進めます。
| 順番 | やること | 声かけ・サポート例 |
| ステップ1 | 「当日・直前直後に使うもの」だけ確保 | 「スマホの充電器、常備薬、3日分の服だけ、先にリュックに入れちゃおう」 |
| ステップ2 | 「絶対使うもの」を箱へ直行 | 「毎日使っている机の上の物だけ、この箱にまとめよう」 |
| ステップ3 | 残りは「保留箱」へまとめ詰め | 「残りは見ないでどんどん箱に入れて、新居で考えよう」 |
ステップ1さえ完了していれば、最悪の場合でも生活は破綻しません。この安心感を作ることが大切です。
通院・心療内科の前後の関わり方
受診日は、診察を受けること自体で精神的・体力的なエネルギーをほぼ使い果たします。
- 受診前:
- 「荷造りのことは一旦忘れよう。まずはお医者さんに行って話してこようね」と伝え、荷物のプレッシャーを一時的に完全に下ろしてあげます。
- 受診後:
- 帰宅後はすぐに荷造りを促さず、まずは温かい水分や食事をとって横になる時間を取ります。
- 「今日はよく受診できたね。手伝えることは手伝うから、少し休んでからできる分だけやろう」と寄り添う姿勢を見せます。
家族自身の心を守るために
家族が動けない姿を見ていると、もどかしさやため息、疲労感でいっぱいになるのは当然のことです。誰だって疲れます。
- 完璧を目指さない(ごちゃ混ぜの箱が何個あっても、新居に運べればOK)
- 全部を抱え込まない(当日の荷詰め代行や不用品処分など、業者の力も借りる)
- 手伝う側もこまめに深呼吸し、自分の休憩を最優先にする
「命に関わること以外は、なんとかなる」と割り切って、無理のない範囲で進めていきましょう。
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