「寝ているときに30秒くらい完全に息が止まっていたよ……」
ある朝、娘から思いがけない一言を告げられました。
自分ではしっかり朝まで眠っていたつもりだったのに、まさかそんなことになっていたなんて。
いびきだけでなく、呼吸が止まる時間があったと聞いて、血の気が引くほど驚きました。
よくよく思い出してみると、最近「朝起きてしばらくすると頭がズキズキ痛む」「昼過ぎになると立っていられないほど強いだるさに襲われ、どうしても横になりたくなる」という不調が続いていたのです。
「年のせいかな?」「先日診断された甲状腺ホルモンの低下(甲状腺機能低下症)による倦怠感なのかな?」とやり過ごしていましたが、実はこれらはすべて、睡眠中の深刻な酸欠のサインだったのかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、決して「太った中高年男性」だけの病気ではありません。
70代の女性や、痩せ型・標準体型の人でも、加齢による喉の筋肉のゆるみやホルモンバランスの変化で急増すると知りました。
今回は、家族の指摘からかかりつけの内科に相談し、自宅でできる検査キットを申し込むまでの体験と、起床時の頭痛や倦怠感に対する今すぐできる対処法を詳しくまとめました。
「家族にいびきや息止めを指摘された」「朝起きたときの頭痛や昼間の疲労感が抜けない」と不安を感じている方の参考になれば幸いです。

家族の指摘で発覚した「30秒の呼吸停止」
寝ている本人は深い眠りの中にいる(と思っている)ため、無呼吸を自覚することはまずありません。私の異変に気づいてくれたのは同居している娘でした。
娘曰く、
- 約30秒間、完全に呼吸が止まっている時間が1回あった
- その前後にも、数秒〜十数秒の短い息止めが数回あった
- 止まったあと、急に大きく息を吸い込むような苦しそうな様子があった
とのこと。「30秒も息が止まっていた」という事実にショックを受けつつも、心臓や脳に大きな負担がかかる病気ですから、早期に気づいて教えてくれた家族には本当に感謝しかありません。
朝の頭痛と昼間の強いだるさ…思い当たるサイン
娘に言われてから振り返ってみると、体はすでにいくつものSOSサインを出していました。
- 起床後しばらくしてからの頭痛: 目覚めて30分〜数時間すると、頭が重くズキズキする。
- 昼過ぎの強烈な倦怠感: 午後になると電池切れのように体が重くなり、横にならずにはいられない。
なぜ睡眠不足でもないのに頭痛が起きるのか調べてみると、無呼吸によって体内に「二酸化炭素」が溜まることが原因でした。
二酸化炭素には脳の血管を拡張させる作用があり、起き抜けに血流が戻ることで血管性の頭痛が引き起こされるのだそうです。
また、私は先日甲状腺ホルモン低下(甲状腺機能低下症)と診断されたばかりでした。
甲状腺の働きの低下によるむくみや筋肉のゆるみは気道を狭くしやすく、全身の代謝低下と睡眠中の酸素不足が重なることで、あの我慢できないほどの倦怠感を生んでいたのだと合点がいきました。
かかりつけの内科で相談、そのまま自宅検査へ!
最初は「耳鼻咽喉科に行くべきか?」とも悩みましたが、甲状腺の治療でお世話になっているかかりつけの内科が、睡眠時無呼吸症候群の診療も掲げている医院だと判明。さっそく診察の際に相談してみま
診察室では、娘から言われた具体的な状況(30秒止まっていたこと、数回の息止め)と、朝の頭痛や昼のだるさを正直に伝えました。
先生からは「甲状腺の症状とも密接に関わっている可能性がありますね。まずは自宅で測れる検査をしてみましょう」と、スムーズに「簡易睡眠検査キット」の手配をしていただくことになりました。
わざわざ1泊入院などをする必要はなく、専用の測定器が自宅に届き、寝る前に指先や鼻にセンサーをつけて一晩眠るだけでデータを取ることができます。
測定したデータは通信または郵送で送り、その解析結果をもとに次回受診して今後の治療(CPAP療法やマウスピースなど)を決める流れです。
検査結果が出るまでにできる「セルフケア」
検査キットが届いて結果が出るまでの間も、できるだけ体に酸素を行き渡らせるために以下の工夫を始めています。
- 絶対に「仰向け」で寝ない(横向き寝を徹底): 仰向けになると重力で舌が喉の奥に落ち、気道を塞いでしまいます。抱き枕やクッションを背中に挟み、昼間に横になるときも必ず横向きで休むようにしています。
- 起きたらすぐ水分補給と深呼吸: 夜間の口呼吸でカラカラになった喉を潤し、窓を開けて大きく息を吐き切る深呼吸をして、体内の二酸化炭素を追い出します。
- 日々の症状を簡単にメモしておく: 「何時に起きて、何時頃に頭痛が出たか」「昼に横になったかどうか」をノートに記録しています。次回の診察で先生に見せる貴重なデータになります。

家族の「気づき」を見逃さず、早めの受診を
「いびきをかくだけだから」「年だから疲れやすいだけ」と放置してしまうと、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクを招くのが睡眠時無呼吸症候群の怖さです。
もしご家族から「息が止まっていた」「いびきが急に途切れる」と言われたり、朝起きたときの頭痛や原因不明のだるさに悩まされているなら、我慢せずにお近くの呼吸器内科や内科、耳鼻科へ相談してみてください。
自宅で手軽にできる検査もあります。私もまずは届いた検査キットでしっかり一晩測定し、自分の体の状態としっかり向き合っていきたいと思います。
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