眉毛の端が抜ける・強いだるさ・むくみの正体とは?甲状腺ホルモン低下症の初期サインと内科受診の記録

これからの私

「ここ10日ほどで、両方の眉尻がはっきりと抜けて薄くなっている……」 鏡を見たときのあの違和感と胸のざわつきは、今でも鮮明に覚えています。

それに加えて、家族と話していても物の名前や言いたい言葉がとっさに出てこない。

朝起きても鉛を背負ったように体が重く、顔や手足が腫れぼったい。

今年70歳を迎えた私ですが、「いくらなんでも、ここ数日で急に老け込むなんておかしい」と感じずにはいられませんでした。

実は今年の8月に受けた健康診断の血液検査では、何ひとつ引っかかることなく「異常なし」。

だからこそ、「気のせいかしら」「最近いろいろと心労が重なっていたから疲れているだけ?」と、自分に言い聞かせそうになっていました。

しかし、自分の体が出している明らかなSOSを無視することはできませんでした。

思い切って内科の扉を叩いたところ、医師から告げられたのは「甲状腺ホルモンの低下(甲状腺機能低下症)の疑い」という言葉。

健診の一般的な血液検査には、甲状腺の項目は含まれていなかったのです。

さらに医師と話す中で、思い返せば「半年前から大好きなサウナが急にしんどくなっていた」という初期のサインにまで行き着きました。

いま、同じように「急に言葉が出なくなった」「眉毛が薄くなった」「健診では異常がないのにとにかく体が重だるい」と一人で不安を抱えている同世代の方へ。

私の受診までの経緯や医師とのやり取りを、ありのままに記録として残しておきます。

鏡を見て気づいた「眉尻の異変」と、とっさに出ない言葉

ここ10日ほどの間に、私の体に明らかな変化が立て続けに起きました。

一番驚いたのは、眉尻の毛がはっきりと抜けて薄くなっていたことです。メイクをするときに「あれ?こんなに眉毛がなかったかしら」と戸惑いました。

同時に、会話の中で「あれ」「それ」が増え、伝えたい言葉が喉まで出かかっているのに言葉にならないというもどかしさ。

頭に薄いモヤがかかったような感覚と、いくら寝ても取れない強い倦怠感、そして手足や顔のむくみまで重なっていました。

70歳という年齢もあり、「これが本格的な老化の始まりなのだろうか」と一瞬弱気になりそうでしたが、変化のスピードがあまりにも急激でした。

8月の健診結果は「異常なし」。でも見落としがちな盲点

「でも、8月の健康診断では血液検査も全部正常だったし……」 受診を迷う理由のひとつがこれでした。

わずか2ヶ月前の健診で問題がなかったため、病気ではないと思い込もうとしていたのです。

しかし調べてみると、自治体や職場の一般的な健康診断の血液検査には「甲状腺ホルモン」の項目は入っていないことがほとんどなのだそうです。

「一般健診で異常がない=甲状腺にも問題がない」というわけではない。 この事実を知り、迷わず医療機関へ相談しに行く決心をしました。

内科を受診。医師が口にした「甲状腺ホルモンの低下」

遠方に滞在中の身だったため、近隣の内科へは初診で伺いました。

言葉がスムーズに出にくい状態だったこともあり、あらかじめメモ帳に自分の症状を箇条書きにして、8月の健診結果表と一緒にお医者様へ手渡しました。

  • ここ10日ほどで眉尻が急に抜けてきたこと
  • 言葉が出にくく、強いだるさとむくみがあること
  • 甲状腺の病気ではないか検査してほしいこと

メモに目を通した先生は、すぐに納得した様子でこう仰いました。

「その症状の出方は、甲状腺のホルモン低下が疑われますね。一般的な健診の血液検査には甲状腺の値は載っていませんから、今日しっかり採血して調べましょう。もしそうであれば、不足しているホルモンをお薬で補えば改善していきますよ」

自分の不調の正体が輪郭を帯び、「気のせいではなかった」「ちゃんと治療法があるんだ」と分かった瞬間、張り詰めていた肩の力がふっと抜けていくのを感じました。

半年前の「サウナの違和感」が一本の線でつながった

診察を終えて過去を振り返ったとき、ハッと思い当たることがありました。

実は半年前ほどから、それまで大好きで通っていたサウナが「なぜか息苦しく、ひどくしんどい」と感じるようになっていたのです。

当時は「体力が落ちたのかな」程度に流していましたが、あれこそが体が発していた最初のサインだったのかもしれません。

甲状腺ホルモンは、全身の代謝や体温調節、心臓の働きを司る大切な存在です。

ホルモンが徐々に減って代謝のエンジンが落ちていたからこそ、急激な温度変化や熱さに体が耐えられなくなっていたのだと、今になって合点がいきました。

何ヶ月も前から体は静かにサインを送り続けてくれていて、それが心労や疲れをきっかけに、眉毛の脱毛や強いだるさという目に見える形で表面化したのだと思います。

体の小さな声を見逃さないで

現在は採血を終え、数日後に出る血液検査の結果を待っている段階です。

お薬による治療が始まれば、少しずつ元の元気な自分を取り戻していけると前を向いています。

年齢を重ねると、つい何でも「年のせい」「疲れのせい」と片付けて我慢してしまいがちです。けれど、いつもと違う急な変化には、必ず体からの理由やメッセージがあります。

もし私と同じように、理由のわからないだるさやむくみ、眉毛の抜け毛、言葉の出にくさに悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ一度、内科で「甲状腺の検査」を相談してみてくださいね。

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